電子ポップPop Electronics
十数年前、黎明期の電子楽器の音と存在感を再発見した我々は
その嗜好を多少目移りさせながらも
やはりいまだにその魅力に取り付かれている。
研究室レベルの発信音や、放送用のライブラリ
コンテンポラリーな電子音楽やテープエディティング、
エレクトロポップ、サイケデリックまで
電子デバイスの「違和感」をとりこんだ
ありとあらゆるレコードを紹介します。
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Tom Dissevelt & Kid Baltan

¥7,800
Limelight  LP  US盤  68年
media: VG+  sleeve: VG+  
ゲートフォールドジャケ

Philipsから62年にリリースされたThe Electrosonics「Electronic Music」とまったく同内容の音源。Tomの相棒はDick Raaijmakersと名乗っていたが、本作ではKid Baltanという名前を使っている。音源自体はオランダPhilipsのラボで制作され、代表曲「Orbit Aurora」など、実験的ながらポップな作品になっている。

#16622

Ferrante and Teicher

¥4,500
Westminster  WP 6014  LP  US盤  56年
media: VG++  sleeve: VG+  
SOBC

プリペアド ピアノの様々な音色と初期の電気エフェクトによる素晴らしいビンテージサウンド (発展しつつあった電気/電子音楽がアナログに先取りされている不思議)。ちょっとエレガントな雰囲気すら漂うスペースエイジ ラウンジの名品です。ジャケは "禁断の惑星" から。

#16644

Rick Powell

¥3,800
Word  WST-8597-LP  LP  US盤  74年
media: VG+  sleeve: VG+  
WOC,WOBC.SOC

CCMの大御所アレンジャー/プロデューサーにしてCCM界唯一の電子音楽家Rick Powell。んでこのジャケ。針を降ろすといきなり飛び出す電子音の洗礼。MOOGバリバリかと思いきや、電子音が主役なのは本当に頭の部分だけで、基本的にはコーラス満載のクリスチャンポップス、ソフトロックの背景や間奏にMOOGを混じり込ませているという手法。そのさりげなさは非常に上品かつ効果的で、上質な楽曲たちを楽しんでるうちにじわじわそのストレンジさに気づくという寸法。とりあえず試聴よろしくです!

#16651

Christopher Scott

¥3,200
Decca  DL 75141  LP  US盤  69年
media: VG+  sleeve: VG+  

バカラックも MOOG でスィッチトオン! 後に Hot Butter に参加する Dave Mullaney が Perrey & Kingsley のペリー翁からモーグシンセを借り受けてバカラックの名曲をミョ〜〜ンとカバー! I Say a Little Prayer、Wives and Lovers、The April Fools などなど。

#16560

Mort Garson

¥3,200
Anthem  5800  LP  US盤  71年
media: VG+  sleeve: VG  

Mort Garsonによるとめどなくドリーミーでミステリアスなムーグサウンドの上に、女性のあえぎ声が延々と絡み続ける奇作!エッチエレクトロニクスの最高傑作!ジャケ質イマイチ特価。

#16523

Ferrante and Teicher

¥4,800
ABC Paramount  ABC 285  LP  US盤  58年
media: VG++  sleeve: VG++  

モンド本、リサーチでもお馴染みの大名作。パーカッシブなプリペアード・ピアノと特殊なマイキングや録音方法、テープ操作、ディレイエフェクトなどによるマニュファクチュアルなスペースサウンドは、まさに夢と想像力の賜物。宇宙は僕らの頭の中にある!スペースバチェラーのドリーミーな魅力たっぷりの永遠の名盤!盤質良好!

#16553

Hans Wurman

¥3,500
Ovation  OV/1716  LP  US盤  76年
media: VG++  sleeve: VG+  

これは大仕事。世界初&おそらく唯一、カルメンの完全電子化アルバム!こんなムーグもの見たことありません。オペラというと荘厳なイメージもありますが、アルバムタイトル通りあえてコミカルな音色でチープにやってるので、とても聴きやすいですね。

#16355

Peter Horton

¥3,800
Nature  0060.123  LP  ドイツ盤  78年
media: VG+  sleeve: VG+  

チェコ生まれオーストリア育ちのSSW。ユーロビジョン系でもあるんですが、この人の作品とても面白いです。アコギによるシャンソン弾き語りの曲に、当たり前のようにシンセのシーケンスが入って共存している曲がいくつもあって、正直こういう音像は聴いたことがないです。まずもって楽曲も歌もとても良質なので、自然に受け入れてる自分がいます。

#16496

Uncle Vic

¥1,800
Jupiter  102 415-100  7'  ドイツ盤  80年
media: VG++  sleeve: VG+  
ジャケに小さなスタンプあり。

オハイオのラジオDJ、ミュージシャン、ナイトクラブオーナーのアンクルヴックことVictor Earl Blecmanによる、あまり見かけないスペースインベーダーもの。ラップあり中途半端なムシ声あり。たぶん許可取ってないと思うけど、ゲーム音もしっかり使ってます。

#16504

Electric Team

¥1,800
Eurodisc  12 813  7'  フランス盤  74年
media: VG+  sleeve: VG+  

テクノには早くムーグものには遅い、そんな74年にElectric TeamことPhilippe Renauxによって作られた結果的に大変、その、バカっぽいエレクトロブギーシングル。Renauxは80年代にCBS傘下のイタロディスコやハウスを出すCleverというレーベルを運営するのだが、そのいい意味での軽さがこの一枚にすでに現れておりますね。

#16460

Jurriaan Andriessen

¥7,800
Park  18 PAL 25090  LP  オランダ盤  78年
media: VG+  sleeve: VG+  

オランダの作曲家。音楽一家に生まれ50年代から現代音楽の世界で活動していたが、77年シンセサイザーに目覚める。前作はまだ音響作品に近かったが、翌年リリースされた本作は映画音楽やライブラリ作曲家のようなポップさを持ち、初期ムーグものを彷彿とさせる手弾きエレクトロに仕上がっている。

#16346

Jimmie Haskell

¥13,800
Imperial  LP 9068  LP  US盤  59年
media: VG  sleeve: VG  

今さら解説するのも申し訳ないくらいのモンド大大名盤。名アレンジャー/プロデューサーであるハスケルが残した、いかがわしくも美しい奇跡のスペースエキゾロックンロール!ごきげんなバンド演奏の上にアイデアたっぷりにかぶさるプリミティブな電子音がたまらない! オリジナルMONO盤。盤質ジャケ質ちょいワル特価です。

more...
Count-down
Blast off
Weightless blues
Rockin' in the orbit
Starlight
Hydrazine
Moon mist

We get messages
Moonlight cha cha cha
Astrosonic
Venus
Asteroid hop
Homeward earth
#16358

Dick Hyman / Mary Mayo

¥16,800
MGM  E 4119  LP  US盤  63年
media: VG++  sleeve: VG+  

MONO。Moog シンセもの名作も残した異能鍵盤奏者 Dick Hyman の奇跡の大名盤! ローリーオルガン、オシレーター、ブザー、Ondioline、Vinnie Bellによる過剰にエフェクトされたギターなどを用いた宇宙感たっぷりのエレクトロニックジャズ。4オクターブの幽玄的な声を持つセッションボーカリストMary Mayoの声がテルミンのように飛び回る、そこはまさに夢の中の月面!これ以上はないという程完璧なスペースエイジアルバム最高峰!!

#16367

Earle Mankey

¥2,400
Underdog  49846  7'  フランス盤  81年
media: VG++  sleeve: VG++  

Sparksの前身バンド、ハーフネルソンの創設メンバーでもあったアメリカのSSW、プロデューサー、エンジニア。早くからエンジニアリングやテープ操作などに興味を持ち、自宅録音に価値を見出す。プロデューサーとしてランナウェイズ、アディクツなど、エンジニアとしてもエルトンジョンやビーチボーイズまで手がけるが、ソロでは本作のように自由奔放に好きなことをやってみている感じです。

#16306

Ananda Shankar

¥3,800
Reprise  9362472631  LP  Europa盤  98年 / 70年
media: VG+  sleeve: VG++  

インドの伝説的シタール奏者ラヴィ・シャンカールの甥であるアナンダによるロック、ファンクのシタール+ムーグの豪快グルーヴィーカバー満載のデビューアルバム!もう原曲がわからないくらいの異形グルーヴ。98年欧州リイシュー。

#16297

V.A.

¥5,800
Q.D.K. Media  LP 013  LP  ドイツ盤  96年
media: VG++  sleeve: VG++  

初期電子音楽発掘ブームが興った90年代。アメリカのいわゆるMOOGモノとはまた違った目線で、KPM、Selected Sound、SONOTONといった欧州の電子系ライブラリの可愛い楽曲を集めたコンピ。White NoiseでおなじみDave VorhauやRin Geesin、Eric Petersなど、ライブラリの世界で活躍したアーティストが勢揃い。常盤響の影響を受けていそうなエロキュートなジャケが当時の雰囲気を思い出させますね。この時期なのでアナログは希少です。

#16292

Ralph Carmichael, Clark Gassman

¥3,800
Light  LS 5541  LP  USA  70年
media: VG+  sleeve: VG+  
SMSPL

宗教モーグもの。CCMソフトロック界でいい仕事を残す作編曲家のR.カーマイケル作品を中心にスイッチトオン!だもんでメロがいいんだよね。特にB1,2,3あたり曲/アレンジともに素晴らしい。裏ジャケのイラストもグッド。

#15899

Bruce Haack, Esther Nelson

¥3,500
Emperor Norton   EMN 7021  LP  US盤  99年
media: VG+  sleeve: VG++  

おなじみ孤高の電子音楽家Bruce Haackが自身のレーベルDimension5に大量に残した音源をコンパイルした編集盤。Executive-ProducerにミスネルソンことEsther Nelsonの名前もあるので、一応公式ベストということなのかしら。ハーク入門盤としてどうぞ。

#16299

Perrey & Kingsley

¥4,800
Vanguard  VSD 71/72  LP  US盤  75年
media: VG+  sleeve: VG+  

2LP。御存知ポップエレクトロニクスの元祖ペリキンの1st.「In Sound from Way Out!」と2nd.「Kaleidoscopic Vibrations」をまとめて収録しちゃった2枚組アルバム。なぜこの時期にカップリング盤がリリースされたのかは不明ですが、エレクトリカルパレードのあの曲も入ってるし、非常にお得な一枚でございますよ。

#15801

Paper Bag Players (Music:Donald Ashwander)

¥6,800
P.B.P.  P.B.P. 5  LP  US盤  77年
media: VG+  sleeve: VG+  

NYを拠点に活動を続けるTHE PAPER BAG PLAYERSは1958年創立のニューヨーク芸術基金などによって運営されている子どもの為の参加型パフォーマンス劇団です。クレヨンでペイントされた紙袋や段ボールなどで作られた舞台で、ダンス、パントマイム、芝居、ライブペインティング、ライブ演奏などをパッケージしたステージは多くの子ども達に人気です。現代ラグタイムの研究・作曲家のDonald Ashwanderが手掛けた77年のこのアルバムは、エレクトリック・ハープシコードとリズムボックスを使ったチープ・エレクトロなオケの上で転がる子どもの声や演劇的なボーカルが楽しいミュージカル。BRUCE HAACKファンの方におすすめです!

#15844


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